at backyard

Color my life with the chaos of trouble.

君の名は。みたぞ。それと、夢の話。

ちょっとしたバグ修正に行き詰まりの影が見えてきたので、思い切って朝一番に近くの映画館で見てきた。
先日のシンゴジラに引き続き、"君の名は。"も素晴らしすぎる映画で、もう完全に放心状態です。
もう今年はこの2本が自分の中でベストムービーだわ。たぶん、共感してくれる人は相当多いのではないだろうか?

youtu.be

消えた夢日記

ここからは映画のネタバレというわけではないが、映画に関するキーワード、映画内のシーンに関することも書くので、これから映画を見ようとしている方は、ここまでにしとくことをおすすめします。












"君の名は。"を見ていて、20歳の頃、毎日のように夢日記をつけていたことを思い出した。
映画の中でも表現されているように、我々の記憶というものは、ふとした瞬間に忘却の彼方に吸い込まれてしまうものである。それはまるで、底なしの井戸のように暗く、一度そこに吸い込まれたら、もう二度と戻れない。
だから、私は当時、毎朝起きるたびにケータイ電話のメール機能を使って、夢日記をつけていた。

最近は見る回数も減ってきたが、当時(というか小さい頃から)は毎晩夢を見ていた。
それらの夢はどれも非常にリアルで、幾つかの夢にはある種の規則性もあったし、断続的に物語が進行していくようタイプの夢もあった。まるでそれは"君の名は。"内での主人公たちの経験と同じものであった。
起きると、私の心は、コップの縁から零れそうになっている水のように感情が揺れ動いていて、それを落ち着けるために夢日記をつけた。夢日記をつけ終わる頃には、感情はもとに戻っていて、つけた夢日記の内容を見ても"また変な夢を見たな"ぐらいにしか感じなくなっていた。なぜ、こんなことをしているのだろうか?と自分でも考えていたが、当時、私はよく小説を書いていたので、これをネタにして小説を書いてやろう、という下心があったんだと思う。

夢日記の内容を見返すと、だいたい3つぐらいにジャンル分けが出来ていた。

  • 近未来的SFとかファンタジーっぽいやつ
  • めちゃくちゃ怖い夢
  • 見知らぬ田舎の土地で、決まった女の子が出てくる夢

近未来SFは盆地の真ん中に巨大な塔が立っていて、そこの中にある管理システムのようなもので国民の生活が全て監視されているような夢とか、宇宙から見知らぬ生命体が降ってきて、そいつらを弾道迎撃ミサイルみたいなものを使って倒すとか、

ファンタジーっぽいやつは自分が狐の血を引く人間で、満月の夜だけ空が飛べたり、特殊な力を使える、その特殊な力を使って村の平和を裏から守るとかそういう感じの

空を飛べたりする系は楽しいが、自分がエヴァンゲリオンの中に乗って戦うようなタイプの夢だと結構苦しい、痛みもリアルだったりする。勿論それは想像の中のものだけど。

(でもVRが発展したら、こういうことも現実のものとなるんだろうな)

怖い夢も本当によく見る。そして決まって絶叫して起きる。余談だが、この絶叫、というのがガチでヤバイ叫び方をして起きるらしい。最近はほぼほぼなくなってきたが、絶叫クラスの叫びとともに起きるらしい。私は叫んで起きても、すぐに落ちついて再び夢に落ちるが、一緒に寝ている人間はたまったもんじゃない。一時期それで病院にも行った。どうやら夜驚症らしい。 怖い夢のパターンはいつも決まっていて、
怖い何者かが自分のいる部屋に向かってきているのが分かる。だが、その空間にいる自分だけしかその事実を認識していないというもの。
例えば家族と自宅で団欒しているときに、すぐ近くにその何者かがいて、家の玄関の前に立っている。玄関を開けて入ってきて、すぐそこの扉を開ければここにきてしまう。どうしよう。でも誰に話しても取り合ってもらえない。そしてその扉が開いた、というところで決まって目が覚める。

これは本当に3歳ぐらいのときには既にこういうタイプの夢を見ていた。今も時々みる。不思議なのはいつもパターンが上記のようなものであることだ。夢はこんなにもパターン化するものなのだろうか?フロイトに話したら、きっとありがたい診断結果を聞かせてもらえるに違いない。

そして3番目に書いたのが、"君の名は。"的なやつ。
なぜだか、いつも同じ場所(トトロの世界みたいな日本の田舎)で、いつも決まった女の子が出てくる。
勿論彼女だけでなく、そこには様々な人が存在していて、我々が生きているのと同様の日々の営みが行われている。その人々も皆変わることなく同じ人間だ。
まるで自分がこの世界とは別の時間軸で、全く別の人間として生きているような感じなのだ。

私は見知らぬ人々と家族として共同生活を送っており、その女の子ともほぼ毎日顔を合わせている(たぶん幼馴染とか、家が近所とかそういう感じなのだろう) その女の子は自分にとって特別な存在のようで、彼女を失いたくないと考えている。
だが、そんな自身の思いとは裏腹に彼女とはある日別れてしまう。特別大きな事件が起きたわけではなく、学校を卒業して別の場所に移動するとか、引っ越しするとか、恐らくはそんな感じだったと思う。
だったと思う、と書いたのは、今その夢日記が手元にないからだ。
夢日記を書いていたケータイはある日間違えて、洗濯機で洗ってしまって、完全に壊れてしまった。
だからもう見れない。
私の夢日記の習慣はケータイが壊れてしまって、なくなった。
だから、それ以降は夢を見ても、昼頃にはどんな夢を見ていたのかも完全に忘れている。

さて、その夢日記だが、気になる点が一つだけある。
欠かさず夢日記を書いていたので、その女の子との夢も勿論日記に書いていたのだが、彼女と別れてしまった日の夢日記の内容に、"彼女を探すと決意すること。○○○○○○○○○○○←よく分からない文章"
という文章が書かれていた。
よく分からない文章は幾分暗号のようなものでもあった。それは数字と記号(☆とか○)で構成されていたもので、たぶん寝ぼけて書いていたのだろう。少なくともその夢日記を見返した時、私はそれに対して知的好奇心を惹かれなかった。

ただ"彼女を探すと決意すること"という文章には妙に引っかかった。
普通なら"彼女を探すこと"とか、もっとそういう表現になるのではないだろうか?
なぜ回りくどく、決意すること、という文言が入っているのか、それだけが少し気になる。

ただ、それも今では完全に忘却の彼方である。
まあ、そういうわけで"君の名は。"を見て、そんな昔のことを思い出した、という話でした。

さて、というわけで、今からRspc書いていく。