at backyard

Color my life with the chaos of trouble.

これからの「正義」の話とイマヌエル・カントの純粋理性批判

今日は本に関する投稿をします。
なぜ急に本かというと、うちの会社の社長が先日、突然自身の読んだ本の感想文を全社員宛に共有したのだが、
それを読んでみたところかなり面白く、他人の読書感想文を読むのって実に面白いなと思ったから。
また、感化されやすいミーハーな私は社長に続いて、自分の読書感想文を全社員宛に後日共有しようと思い立っているので、それの準備運動的な感じでこのブログにも書くことにした。といっても本の内容に深く踏み込むことはせず、かるーい走り書きだけですが。。。

というわけで、

これからの「正義」の話をしよう

人の命に対して金額的価値を定めた上で、例え人命が失われてたとしても、最終的な利益を追求することはなぜ悪なのか?
道徳的観点、資本主義観点、自由至上主義、様々な観点から世界で起きた実在の事件や、思考実験を通じて、我々人間はどう振る舞うべきなのか?を読者に問いかける本。

喫煙による肺がんの死亡リスクと人間の命の値段、
自ら食べられることを望んだ男と、その男を食べた男について、
妊娠のアウトソーシング
などなど、衝撃的なテーマも並んでいくが、著者(訳者)の文章が抜群にうまく、
どのテーマについても自身で色々と考えながら読み進めていける。

なんか読みやすくて面白い哲学書な〜い?と聞かれたら、私はこの本を勧めたい。

なお、この本の中ではイマヌエル・カントが出て来る。
私はいつかカントの"純粋理性批判"を読もうと心に決めていたのだが、 なかなかきっかけを掴めずにいた。
この本の中で、カントのことが実に魅力的に紹介されており、 また、私自身カントの思想に興味を持ったので、このあとKindleで買って読むつもり。
(ちなみに本書ではカントをはじめ、アリストテレス、ロック、ベンサムなどの過去の哲学者から、ロールズノージックといった現代の哲学者まで、彼らの主張や考えがわかりやすく説明されたりもしているので、哲学書の入門にもよいのでは?と素人の私は思った次第)

下記の新訳版は巻数は多いものの、それは出版社の金儲けのためではなく、
解説にも力を入れており、解説込みでとても良い内容になっているらしい。

というわけでカント読んでみます。

純粋理性批判