at backyard

Color my life with the chaos of trouble.

ジブリ美術館にて考えたこと

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Caramel Ship名義で一緒に音楽を作っているDesmondが来日しておりまして、
Desmondの友人であるK氏親子とともに、先日4人で行ってきました、ジブリ美術館
ジブリ美術館のチケットはK氏がとってくれました。とるのが大変なジブリ美術館チケット、とても感謝です。)

www.ghibli-museum.jp

上のウェブサイトを開くと"迷子になろうよ、いっしょに。"と書いてありますが、
うん、こりゃー迷子になってこの世界にずっと迷い込んでいたいと思わせる、
最高にファンタスティックな世界。
いやはや、楽しすぎた。

なぜこんなに楽しかったのかと振り返ってみると
(そんなこといちいち振り返るなよ、野暮だな〜という声が聞こえてきそうだが)
やはり圧倒的なまで徹底し尽くした、その世界観にあるのだなと思った。
ネタバレさせる気はないので、ジブリ美術館の内容には触れないが、
一歩入口から中に入ると、もうそこはジブリの世界以外の何物でもないのだ。
もうそれに尽きる。
何から何までジブリの息吹を感じるものばかり、
あらゆる展示物から、上映されるショートムービーから、
設置されたベンチや水飲み場、庭に生えている草木まで
もう何もかもがジブリだ。
あ、ここは完全なジブリの世界なのだと本当に思った。

もし最高にクールなコンテンツは何か?と聞かれたら
(言葉は悪いが)偏執狂的なまでのこだわりを持って作ったものだ、
と今の私なら胸を張って答えるだろう。
成功と失敗、良質と悪質、キレイなもの、グロテスクなもの、
あらゆる情報と事例に簡単にアクセスできる現代において、
あらゆる理想像を手に入れやすい現代において、
我々は知らず知らずのうちに、自分の求めている立ち位置、理想像、作りたいコンテンツのイメージに、
逆に絡め取られて、想像力が狭くなっているのではないだろうか?

ブライアン・ウィルソンがあれほど美しい音楽を作れたのは、
彼がそれをとことん求めていたからじゃないか。求めすぎて、色々と失ったものも多いかもしれないが。
KJ(Dragon Ash)が"Harvest"という偉大なまでに美しいアルバムを作りきったのは
彼がそれをとことん求めていたからじゃないか。発売日を延期してまで。
よく偉大なものを作った時期のアーティストはヘビーな時期を過ごしているとか、精神的に不安定な時期を過ごしていると言われる。
自身のこだわりに(ここでは、作りたいアルバムに対して、ということになるか)、ある種の救済を見出していたから、という見方はできる。 だが、そういうのとはまた別の話だ(勿論、大いに影響を与えているだろうし、そういうものの因果関係を研究してみるのは面白いかもしれない。探せば論文とかありそう)
ブライアン・ウィルソンもKJも偏執狂的なまでに、それを求めていた。ここではその一言に尽きる。
そしてその事実は、今日、私がジブリ美術館で考えさられたことと一致する。

オススメの入場時間

そうそう、ジブリ美術館はお昼前に行くと、並ばずに入場できて良いですよ。
我々が帰る頃(15時頃)には入り口に長蛇の列ができていたから。
ちなみに行ったのは平日です。土日の混み具合はわからない。

最後になるが
Dragon AshのHarvestは本当に名盤ですよね。
あの独特な世界観を持った、HipHopミュージックを私は他に知らない。