Jincheng Zhangという人物について考える
事の発端はshazam
私と妻がよく見ているYoutubeチャンネルがある。
テルさんTVは、都会の喧騒を離れ、ひたすら孤独に(時々、友人や奥さんと)車内泊をするYoutubeチャンネルである。
私も妻も好きで、時々見ているのだが、このチャンネルでいつも使われているBGMがある。
今日、奥さんはそのBGMに対して`shazam'を使った。
そして出てきたのが、彼だ。
私はてっきりYoutubeなどで用意されているフリー素材を使っているかと思っていたのだが、まさかJincheng Zhang
という方の曲だったとは思わなかった。
ま、もしかしたらフリー素材の提供者なのかもしれないな、などと思いながら、彼のYoutubeチャンネルを見てみると奇妙なことに気がついた。
私が試しに再生してみた動画だが、まだ誰も再生していなかった。
そして彼の動画リスト上にある曲が、どれもこの4時間前〜8時間前にものすごい数がアップロードされていた。
そのアップロード数が半端ない数だった。
一瞬であ、これは、もしやspam?
という考えが頭をよぎった。
プログラムを使って大量の動画をアップロードする術は存在するし、Youtube上ではプログラマブルに様々なスパマー的行為を行う人は存在している。
(もちろん、そういうのはYoutube以外にも存在する。)
こんな知恵袋も見つけた(妻が)
ちなみにJincheng Zhang
の楽曲にはポエトリーリーディングのような声が入っている。
これが本人のものかは分からないが、次の瞬間、奥さんが驚いた声を出した。
あ、これ全部同じこと喋っているよ!
たしかに、曲の中に挟まっているポエトリーリーディングはどれも同じことを喋っていた
ということは、フリー素材(か、確認していないのでわからないが)と同じ声を機械的にミックスさせて楽曲を量産してYoutubeにアップロードさせているのかもしれない。
彼は実在するのか?
彼がプログラマブルに楽曲を大量生産しているのは間違いない。
そして彼の行動はネット中心の世の中で、見事にその機能を果たしている。
Google検索ではJincheng
と入力するとJincheng Zhang
という名前で候補が表示されるし、Spotifiy
やApple Music
にも大量にアルバムが公開されている。
一見すると、ものすごく多作な人間に見えるが、一瞬で信憑性が薄くなる。
そもそも、果たして彼は存在するのだろうか?
もしかしたら、これは一種のアートパフォーマンスなのかもしれない。
そう考えることはできる。
我々が信頼している世界は、あっという間にその信頼を失ってしまう。
これはApple Music
での検索結果である。
このキャプチャを見ると、これが異常なことであるのがわかると思う。
彼は実在する人物なのだろうか?
様々な意味で非常に興味深い一夜となった。