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KREVlogで解説されていた「敵がいない国」のヴォーカルの作り方をLogic Pro Xで作るとき

最近?KREVAがKREVlogというタイトルでVlogを出しているようで、時折見ていた。

今回のその動画の中で、KREVAの「敵がいない国」のヴォーカルを自身のPro Tools上で解説している動画があってこれが大変面白かった。

www.youtube.com

実際に「敵がいない国」のサウンドを解説している動画

www.youtube.com

すごく丁寧な解説で、エディットのやり方自体もシンプルでわかりやすいものだったため、同じようなことはLogic Pro上でも再現可能である。
また自分自身も、同じようなヴォーカルエディットはよくやるため(例えばBeaglesとかの音楽で)、ここでKERVAのやり方をLogic Proでやる場合は、どのような手順を踏むかをかんたんに書き残しておく。

KREVAが使っているDTMプラグインについて

Logic Proでの作り方に入る前に、まずはKREVAが実際に使っているプラグインについて書いていく。
(ちなみに私はどれも使ったことがない。いまのところLogic Proのはじめから入っているやつで事足りているので。でも使ってみたい意欲が湧いてきた)

Auto-Tune(ntares)

www.antarestech.com

シンプルにピッチを安定させているだけ、と動画の中でも話していたように、まずはこれをかけてヴォーカルの微妙な揺れをAuto Tuneで強制的に整える。プラス、Auto tuneらしさを与えるのに使用している。

価格はだいたい6万円ぐらい?

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/253091/?gclid=EAIaIQobChMI0ZSR3JyM5wIVQXZgCh3p1QErEAQYAiABEgKjfvD_BwE

Little AlterBoy(soundtoys)

www.soundtoys.com

今回メインプラグインになると思われる、このlittle AlterBoy。
フォルマントのかかり具合もなめらかで、声の劣化もあまり感じられないので、かなり良いかも!

価格は $99と公式サイトに書かれていたので、だいたい日本円にすると1万円ちょいぐらい。お手頃だし、効果もはっきり出てくると思うので、試してみて損はなさそう。

NECTOR3(iZOTOPE)

Nectar 3—Vocal Mixing Plug-in | iZotope

詳細な説明を書かれている方がいらっしゃいましたので、下記に記事をはらせてもらう。

dtmer.info

ボーカル処理に必要なEQやコンプレッサーを始め、いろいろなプラグインがバンドルされているようなので、これ一個持っているとヴォーカル処理とかやりやすそう。

KREVlog上ではこのプラグインを使って下記の処理を施していると語っている。

  • EQ
  • Compressor
  • De-esser
  • Delay(少し音を飛ばすのに利用)
  • Reverve(空間づくりに利用)
  • Dimension(ノリ!というふうにいっていたように、ちょっと調整で挟んでいる感じかなと想像)

以上のように、大胆な加工というよりは音作りの一環(調整的なニュアンス)として入れていると想像。

Logic Proを使って、KREVlogで解説されていた「敵がいない国」のヴォーカルラインを作る方法

ここからが本題。

必要になるプラグインはLogic Proではじめから入っているプラグインで事足りる。

  • Pitch Correction Auto-Tune(ntares)の代わりに利用
  • Pitch Shifter Little AlterBoy(soundtoys)の代わりに利用
  • EQやCompressorやReverveなどなど(これについてはKREVlogの解説でも本題からは少し外れていたんで、この解説でも端折ります) この部分がNECTOR3(iZOTOPE)に該当する。
    ちなみにNECTOR3使うと、一つのプラグインの中でEqualizerやCompressorを入れられるので管理しやすそうで良さそう。

Pitch Correction

まずはこのPitch CorrectionをAuto Tuneの代わりに使用。
これをかけるだけで、だいたいAuto Tune感がいい感じに出るので、まあかけとけばOKという感じ。
今回のようにちょっと色物っぽい感じのヴォーカルエフェクトの場合は、割とざっくり欠ける感じでも問題ないかと思う。

下に参考動画も載せたが、Auto TuneのResponseは強めにかけるとAuto Tune感がより出て良さそう。

Pitch Shifter

Little AlterBoyの代わりに使うのがPitch Shifter。
これを使って単純に声色を変えていく。
ただ、このプラグインにはフォルマントのような項目はないので、そこについては上に書いたPitch Correction内のResponseなどで調整するか、もっとこだわりだければ、Flex Pitchなどを使ってより細かく設定するのも良さそう。

EQとかCompressorはお好みで

NECTOR3の代わりとなるのはEQやCompressor、DelayやReverbなどになるが、まあここらへんは少し本題から外れるのでここでは省略。

最近自身で作った曲だと、BeaglesのCafe Arabamaなどはこのようなヴォーカルエディットを施している。
どんなな感じのパラメータで作っているか、かんたんに動画で残してみた。

Beagles - Cafe Arabamaのヴォーカルエディットに関する動画ログ

ちなみに上の動画で参考音源として利用しているのが、Beagles の Cafe Arabamaという曲。
Sound Cloudで聴けるので、よろしければぜひ。

Stream Cafe Arabama by Beagles | Listen online for free on SoundCloud