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Color my life with the chaos of trouble.

Googleが検索結果にAMP表示を出すことをやめたことについて。また、Habanero Beeの今後の対応について。

モバイルの検索結果からAMP対応を示す雷マークが消えた

9to5Googleの下記の記事によると、Googleの検索結果からAMPに対応していることを表す雷マークを削除したようだ。

9to5google.com

確かに実際に検索してみると、雷マークが表示されなくなっている。
(自身のサイトを例に取り恐縮だが、下記の自身のサイトはAMP対応している。以前だったらAMP対応済みであることを示す雷マークが表示されていたが、現在は既に検索結果から消えている。)

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以前であれば表示されていた雷マークが消えている

※なお、上のキャプチャはChromeのモバイル表示でスクショしているが、iPhoneSafariから検索しても同様の表示となっていることを確認している

ちなみにAMPのアイコンは消えているものの、検索結果からアクセスするとAMPページにはアクセスされる。
ここの挙動については変更はされていない。

なお、Googleはこの変更について4月に発表していた。
すでにインターネットのメディアで取り上げられていたのを見て、知っている方も多いだろう。

AMP対応する意味はなくなったのか?

さて、このようにGoogleの検索結果からはAMP対応かどうかは分からないような変更が加わったが、ではそもそもAMP対応することの意味はなくなったと言えるだろうか、というと、

まだ、AMP対応する意味はある(と思いたい)。

そもそもの話だが、AMP対応自体の根本的な意義としては、ウェブのベストプラクティスをサイト側に行わせるための施策である。
よってAMPに対応しているということは、必然的にパフォーマンスの良い使用感に優れたサイトであることは間違いない。
(もちろん代償としてはJavaScriptを利用したリッチな表現ができなかったり、それなりに大きい)

そのためAMPに対応すること自体の意味はなくなっていないと私は考えている。

ただ、検索結果のAMPアイコンなどは多少は、AMP非対応のサイトとの(見た目的な意味での)差別化要因となっていたので、これが今後クリック率にどう影響を与えるかはチェックしておいたほうが良いと思われる。

私の個人的な意見としては、AMPにきっちり対応しなくとも、ある程度パフォーマンスに優れたサイトを構築できれば、それでいいのかも知れないと考えている。
(AMP対応することによる制約の大きさによる苦労は、Habanero Beeの開発を通じてそれなりに味わった)

Habanero Beeの今後の対応方針

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AMPに対応した静的サイトを素早くデプロイできるオープンソースプロジェクト、Habanero Bee

最後に私が開発しているHabanero Beeについての今後の対応方針について述べていく。

※Habanero Beeとはなんぞや?という方は下記の記事を読んでください。

zenn.dev

現状では、AMP対応のサイトを構築できるというメリットの打ち出しをやめる気はない。

上でも書いたとおり、AMPに対応できるということは必然的にある程度のパフォーマンスを確保できることと同義だからだ。

そのため、現状開発の方針を変える気はないが、引き続きAMPに関する話題は追っていく予定である。

AMP対応することの大変さ

Habanero BeeはAMP対応を打ち出しているが、やはりというか、実際に開発してみて思い知ったのはAMP対応することによる制約の大きさだ。

リッチな表現ができないぐらいであれば許容できる範囲だったが、Google AdSenseや新しいGoogle Analytics(GA4)に対応していないなど、Googleが関わっているプロジェクトなのにも関わらずAMPに関する対応は明らかに不足している。
(おそらく中の人も大変なのだろうとは思う)

zenn.dev

これまではAMP対応することによるメリットを天秤にかけた上でこれらのことには目をつむってきたが、今後AMP対応に関するメリットよりもこれらの不満のほうが大きくなればHabanero Beeの方針を変更するかも知れない。
(もしくは似たようなプロジェクトを別に作成するかも知れない。どちらがいいのだろう?AMP対応がさくっと行えることは一つのアドバンテージであると思うが、それが未来永劫続いていくわけではないだろう)

というわけで、今のところHabanero Beeの方針を変更する予定はないが、今後のAMPに関する状況、またモバイル検索結果に関する何かしらの変更があれば、都度都度考えては行くと思う。