Google AdSenseの審査が厳しい問題について
最近ウェブを経由した集客支援の一環として、WordPressに関する相談を受ける時がある。
そして相談に乗っているときに、時折、話のついでとして、「Google AdSenseの審査に通らないのだけど、良い対策方法はある?」と聞かれる時がある。
このGoogle AdSenseの審査に受からない問題についてだが、ネット上でも予測変換に出てくるほどには事例の多いケースである。
下記のキャプチャはシークレットモードで Google AdSense 審査
で検索したときに出てくるサジェストである。
このようにGoogle AdSenseの審査というのはなかなかに厳しい。
一応対策方法というのは存在しており、相談に載っている方にはそれらの方法を伝えるようにしているが、結構審査基準が不透明、というか
- 対策したのに審査通らない、
- 判断基準満たしていないのに通った
みたいな気まぐれなケースも事例として割とあるので、70%ぐらいの自信で答えている。
そして、かくいう私も、最近自身で運営しているWordPressサイトでGoogle AdSenseの審査を受けてみたら見事に落ちた。
(ちなみにこちらのサイトは名義を分けているので、こちらには貼りませんが、あしからず)
「WordPressで相談に乗っている人間のサイトが審査に落ちたらアカンでしょ」
そう思い、実際にWordPressにおけるGoogle AdSense対策の実証実験として、このサイトのGoogle AdSense対策を行って審査を通過させてみようと思い至った。
ちなみにこのはてなブログについてもGoogle AdSenseを利用しているが、こちらは審査は一発で通っている。
今にしても思えば、世間一般で言われているGoogle AdSenseに受かるための施策を全部行っていたわけではなく、ノリで審査依頼を出したような感じだったが、それでも通った。
(やはり審査基準は謎)
Google AdSenseの審査が通らない理由
Google AdSenseの審査基準についてはGoogle自身がガイドラインを出している。
基本的には上のページに書かれていることを実践すれば良いと思う。
(ただし、先ほども書いたように受かるとは限らない...)
Google AdSenseの審査前にチェックするリスト
一応Google AdSenseの審査前にチェックするリストを書き出しておくと、
- プライバシーポリシーに関するページは存在するか?
- 問い合わせフォームは存在しているか?
- 不適切なコンテンツは存在しないか?
- 中身のないページは存在しないか?
- 例えばプログラムで自動生成した、テンプレートだけのサイトなどがあると、たぶん落ちる
- 読んで価値のある文章が載っているか?
- といっても、そんなに価値ない文章でも通ったとブログに書いている人もいるので、堅い基準ではなさそう...
- 1記事の文字数はある程度の量を保っているか?
- 1説によると1500文字は欲しいみたいな記述もある。が、記事の文字数平均が80文字未満で通ったという人もいるので正直良くわからん
一応ここらへんの対応を行ってから審査に投げるようにはしておきたい。
(これで確実に受かるとは限らないが。 )
そして、ここの項目の中で対応が特に面倒くさいのが文字数関連だ。
文字数についても判断基準が確実というわけではなさそうだが、対応はしておいたほうが良さそうだろう。
あとはGoogle AdSenseは通っても、アフィリエイトを行うためにほかのASPの審査で引っかかるという可能性もある。
WordPressで公開済みの記事の文字数をチェックするツールを作った
前置きが長くなったが、そんなこんなで、WordPressで記事の文字数を一覧でチェックできるツールを作った。
サイトにアクセスして、フォームに自身のWordPressサイトのURLを入力して取得ボタンを押すことで調査可能だ。
(https://example.com
といった形でサイトのトップのURLを入力してください)
このツールを使うことでWordPressにログインしなくとも、公開済みの記事の文字数を取得することができる。
サイトの細かな仕様や使い方についてはこちらを見てください。
WordPress文字数チェッカーについて
WordPress文字数チェッカーの使い方
WordPress文字数チェッカーの存在意義
現在のWordPressでは、このようなツールを使わなくとも、記事作成画面にあるアイコンをクリックすることで下記のように文字数などをチェックすることは可能だ。
では、なぜこんなツールを作ったのか?ということについて少し書いていく。
すべての記事の文字数を確認できる
対象サイトのURLを入力するだけで、サイトにログインせずとも公開済みの記事の文字数を確認することができる。
これは自身のサイトでもそうだが、例えば他人のサイトの相談に乗るときなどにも重宝する。
いちいちログイン情報を預からなくても、その場でチェックできるからだ。
一覧結果にはページURLもついてくるので、その場で実際の記事を読むことも可能となっている。
ここらへんはウェブ集客のコンサルを普段からやっている人にも重宝するのではないかと思う。
私自身、とにかく気軽にすぐにチェックできるツールが欲しかった。
サイトにツールを入れなくて済む
現在のWordPressではデフォルトの状態で文字数をチェックできるようになっているので、そもそも不要だが、文字数をチェックできるプラグインなども存在する。
これらのツールを使えば文字数の一覧などが並び替えて表示もできるようなので便利そうだが、個人的にはなるべくWordPressに入れなくて済むプラグインは入れたくないタイプなので、外部ツールで簡単に済ませられるなら、それで済ませたかった。
競合サイトの文字数一覧なども簡単にチェックできる
あとはURLを入れれば確認が可能なので、例えばWordPressを用いている競合サイトの文字数なども併せてチェックできる。
例えば、競合サイトの情報を織り込むことで、クライアントへの説明資料などにも説得力をもたせられるし(実際、文字数はSEOを語る上で重要な要素だ)、色々と便利な使い方ができる。
こうやって振り返って見ると、個人でWordPressサイトを運営している人向けなのは当然のことながら、ウェブ集客・SEOコンサルなどを普段からやっている人の役にも立つかもしれないと思っている。
というか、自分自身がそういう用途で使うことを考えて作ったツールなので、たぶん役に立つと思う。
今後の課題
まだ作ったばかりなので、今後機能追加や改修は行っていきます。
気にある点があればTwitterまでご報告ください。
とりあえず今後追加する機能としては、一覧のデータのCSVエクスポート機能はほしいところ。
ちなみにしばらくアクセスされていないとサーバが眠りだすので、初回アクセス時だけ画面表示に時間がかかるかもしれません。
WordPress文字数チェッカーで用いている技術
ここからは完全に余談。
このWordPress文字数チェッカーだが、利用している技術はNode.jsで express + pug
という、枯れている(?)技術を使っている。
ソフトウェア・エンジニアとしてはまだまだ未熟な自分だが、自分のスキルセットとして結果的に一番経験年数が長い言語となったJavaScript(Node.js)で構築している。
本当は学習がてらNuxtをガッツリ触ってみたかったので利用を検討したが、とりあえずはアイデアを形にするまでの時間を可能な限り短くしたかったので、これらの技術を用いている。
(React(Next.js)も検討したが、そもそもSPAである理由もないし、express使って普通にサーバで処理してデータ返すだけのシンプルな構成でええやん、となった)
まあ、そんなわけで、Node.js界隈の中でも枯れている技術を用いて作成している。
久しぶりにpugに触れたが、案の定細かいところ忘れていて、ちょくちょくググりながら作った。
ちなみにLighthouseのスコアはこんな感じ。
重たい素材も複雑な処理もないサイトなので、当然ではあるが、こんな感じでサクッと使えるので、ぜひ使ってみてください。