先日、人生初の人間ドックを受けてきた。
さらには人生初の胃カメラ(内視鏡検査)も受けてきたので、それなりに緊張があった。
今回は日記形式で、その時のことをこちらに書き残しておこうと思う。
過去のことをこのように文章に書き残しておくのは良いことだ。
私は今でも娘が生まれた日のことをブログに書き残しておいてよかったと思える。
当時のことが昨日のように思い起こせる。
このブログもそのような文章になれば良いと思う。
人間ドックが受けられる、おすすめの病院を探す
まず人間ドックを受けようと思った際にぶつかった最初の壁は、どこの病院の人間ドックを受ければよいのか? ということだ。
定期的に人間ドックを受けている友人に尋ねたりしながら色々と調べた結果、下記のサイトに行き着いた。
これらの検査項目を満たしてる病院が良いらしい。
また、このサイト、これらの検査項目を満たしている病院自体も検索できるようになっている。
上のページの、画面右側にある検索欄から自分の住んでいる県内の病院が検索できる。
私は自分の住んでいる都道府県の病院を検索してみたところ、割と近くにある大きめの病院が、人間ドックを受けるうえでおすすめの病院として出てきた。
なるほど、たしかにあそこなら信頼できそうな病院である、というわけで、その病院のホームページで日帰りの人間ドックがあることを確認し、検査内容を確認したり、細かな点を電話で問い合わせたりしながら、無事に予約をとった。
人間ドック前夜
さて、時間の流れは早い。明日は人生初の人間ドックである。
とても緊張している。
人間ドックに対して緊張しているというよりは、これまた人生初の内視鏡検査、つまり胃カメラを飲むことに対して緊張している。
内視鏡検査と鎮痛剤
妻が過去に胃カメラを受けた際はとても苦しかったようで、私はその話を聞いて戦慄した。
(一応書いておくと、妻が胃カメラを飲んだのは別の病院である)
だが、人間ドックで見つかるリスクは見つけておきたい。そして私がインターネットで調べた限りでは、バリウムを飲むよりも胃カメラを飲んだ方が病気のリスクを発見できる確率は高いということだったので、意を決して胃カメラを申し込んだというわけだ。
私が申し込んだ病院は、人間ドックを行う病院としては評価されている病院で、しかもそれなりに大きい病院だった。
オプションをつけることなく胃カメラを飲む前に鎮痛剤を投与してくれる、というのもポイントが高かった。
人間ドック当日前に書いておくべき問診票などと供に鎮痛剤投与に関する同意書的なものも送付されてきた。
それを読む限り、鎮痛剤はきっちりと効いてくれそうな気がした。
私は鎮痛剤でぼんやりしている間に内視鏡検査は終わってほしいと思っているので、同意書を読み込みながら当日に期待を抱いた。
もちろん内視鏡検査が苦しくない、という期待だ。
人間ドック前日の食事
前日の夜8時以降は水かお茶しか飲んではだめのようだ。
お茶は本当は飲まない方が良いのでは?と勝手に感じたので、水だけで過ごしている。
またこの日の夕食はフルーツとヨーグルトだけ。我ながら抑えた食事だ。
フルーツの甘味が口に染みる感じがたまらない。24時間後には普通の食事に戻れているはずなのに、食事を制限されるというのは言いようのないストレスに苛まれるなぁと改めて思った。
妻が食べている麻婆豆腐の食欲をそそる香りが堪らなく、唾液の分泌が進む。
食事といえば、最近娘が食べているレンチンして食べるフライドポテトである、アンパンマンポテトがたまらなく美味い。
子供用なので塩っ気はないのだが、ジャガイモや野菜のブイヨン?の甘味や旨味がいい感じに出ていて、大人が食べても美味い。
なんなら、これをつまみにビールが飲めるぐらいに美味い。よって、今度自分用に買い足そうと決めた次第だ。
(ちなみに下記の商品である)
人間ドック前の検便
汚い話で恐縮だが、人間ドック前に2日分の検便を行う必要があった。
そのため昨日と今日、自身の便を採取した。
子供のうんち処理をすることはあるので、便というものに対して抵抗感は薄くなっていたものの、やはり自身の便と向き合うというのはそれなりに抵抗を感じるものだ。
なんでこいつと面と向かわなければならないのか...そんな気持ちになる。
また病院が指示してきた便の採取方法が個人的に難易度高めだったので、インターネットで検索して、先人たちの便の採取方法を参考にしながら、私なりの採取方法で行った。
インターネットというのは便利なもので、自分のウンチの採取方法まで載っているのだ。素晴らしい世界である。
SNSとか掲示板とかでクソリプ飛ばしてるぐらいなら、うんこの採取方法でも投稿した方が世の中のためになるのではないだろうかと思う。
クソリプだと判断した言葉を勝手に自身の便の採取方法に変換するようなツールなどあれば、世の中にももう少し穏やかさが戻るのではないだろうか。
話は変わるがこの文章は夕食を控えめに食べたせいで、やや朦朧とした頭でソファに横になりながら、iPhoneを使って書いている。iPhoneで 自分の便
と打とうとしても、自分の弁当とか、自分の番とか、無害な言葉ばかりを入力させようとしてくる。
自動で変換させようとする機能を無効化できないか、調べるべきなのだが、今の私はそこまで気が回らない。今度調べよう。
人間ドック当日
人間ドック当日の検尿
さて、当日の朝である。
当日の朝もやることはある。あさイチの検尿である。
(これまた汚い話で恐縮だ)
検尿自体は以前会社勤めをしていた頃にも健康診断で何度となくしていたので、それほど抵抗はなかったのだが、今回使用する検尿機が、紙コップを利用しない、なんだか洗練された検尿機だった。
そしてこいつの問題点は、尿を受ける口が非常に狭いということだった。
(商品名を調べたら、ハルンキットというやつらしい)
ハルンキット 機能に優れた新発想の採尿具 - 旭電機化成株式会社
実物は上のHPを見ていただくとして、こんな狭い口にどうやって尿を流し込むんだ、という気持ちになり、軽く怒りを覚えながら採尿した。
人間ドック開始
さて、指定の病院に到着し、人間ドック開始である。
順番が変わることもあるが、どうやら胃カメラは最後らしいので、最初は普通の健康診断でやるような検査項目+アルファな内容で検査をしていく。
余談だが、身体測定をして驚いたのは身長が伸びていたことだ。
不思議なことに私は毎年身体測定をするたびに身長が伸びている。
別にもう若くないのに、どうしてこんなに身長が伸びていくのだろうか。たしかに今こうやってPCに向かい合っている間も気持ち、視点が少しずつ上になっているような気がする。
(スタンディング方式でPCに向かい合っている)
また、嬉しいことに体重が下がっていた。
これは別途投稿しようと思っていたのだが、私は昨年あたりに標準体重から10kg以上太った。
昨年は引きこもり生活を実施していたり、やたら大食いになったりしていたので、太るのもたしかにうなずけるような生活をしていた。
それが標準体重近くまで戻っていたのだ。もともと痩せ型で標準体重から見ると痩せ気味だったので、標準体重付近まで戻ってきたという形だ。これはテンションが少し上った。
痩せた方法については大したことはやっていない。
- 食べる量を腹八分目にするように意識した
- 週3日ぐらい朝食を抜いた。
- これが体に良いことかはわからないが、もともと私は朝食は食べない派だったので、以前の生活スタイルに戻しただけだ
- Switchのリングフィット アドベンチャーで遊び始めた
さてさて、そのような形で検査を行っていく。
超音波検査とか眼底検査とかは健康診断では行っていなかったと思うので、新鮮な気持ちで取り組んでいく。
胃カメラ(内視鏡検査)へ
一通りの検査をおえ、いざ、内視鏡検査を行うためのフロアへ向かう。
まずは胃の中の泡を消すための薬を飲む。程よく甘みのついた液体だ。別にまずくはないが、うまくもない。
それを小さな紙コップ一杯分、一気に飲む。
そして、次に喉の麻酔を行う。
麻酔薬を凍らせたものを渡され、それを口の中で溶かすことになる。
この麻酔薬、普通に苦くて不味かった。不味いが、このあとに胃カメラを飲むことになる緊張に比べれば、これぐらいはどうでもいいや、という気持ちになる。口の中で溶かしているうちに舌の感覚が鈍くなってきて、最終的にはツバを飲み込むやり方もよく分からなくなってきた。麻酔が効いているのだ。
麻酔薬を舐めている間に、鎮痛剤を投与するための点滴を打つ。
針をさすときに痛みを感じたものの、正直このあと胃カメラを思えば、もうどうでもいい心境だ。
鎮痛剤自体はまだ投与しない。胃カメラを飲む間際に投与を開始するようだ。
私は麻酔の針をぶっ刺されたまま椅子に座って待ち続けた。
私の前の方が少し診察に時間がかかっているようで、明らかに私の番だけ待ち時間が少し長い。
別に待つのは構わないが、なんとなく口の中の麻酔の効果が薄れてきているような気がする。うまく動かせなかった舌が、思い通りに動かせるようになっているのだ。
まさか、こんな短時間で麻酔が切れるわけはない、大丈夫だ、と自分を励ましながら感覚の戻ってきた舌を口の中で動かしては焦る時間。
そんなことをしている間に出番が回ってくる。
看護師の方に付き添われ、部屋にはいり、指定された体制で横になる。
マウスピースを口にはめられ緊張がマックスになるとともに、鎮痛剤の投与も開始される。
ものの数秒で感覚が鈍くなる。これは効いているな、と思いながら、胃カメラが挿入される。
胃カメラが喉を通る際に苦しい感覚はなんとなく覚えているし、胃カメラが体の内側を動いている感覚もなんとなく覚えているが、それ以外の記憶がない...
気づくと胃カメラは終わっていた。
「苦しそうだったね。大丈夫だった?」
そう医師の方に言われたが、「なんとなく苦しかった記憶はあるが、あまり記憶がない」というのが私の感想だった。
診察の結果、いますぐ診断が必要な大きな病気は発見されなかったようだ。
逆流性食道炎であることが分かったが、自覚症状がなければそのままで問題はないとのこと。
(帰宅後、妻に逆流性食道炎について調べてもらったところ、該当するような食事を私は好んでいたことが分かる。コーヒーやお酒、刺激物が好きなこと。一応今後の食生活は意識しておいたほうが良いかもしれない)
医師からの説明も終わり、看護師の方に付き添われ、部屋を出る。
鎮静剤が効いており、体がふらつく。
鎮静剤を投与する場合、その日は車の運転や頭を使う仕事はできない、と事前に説明されていたが、実際車の運転などできるわけがない、といった状況である。ふらつくし、思考がぼんやりしている。
少し休み、会計を済ませ、帰路につく。
人間ドックを終えたあと(主に鎮静剤の影響について)
帰宅して、妻と少し会話をした。
鎮静剤の影響で、ろれつがあまり回っていないらしい。
腹も減っていたが、喉の麻酔が切れるまでは食事は控えたほうが良いらしいのでソファで少し横になる。。。と横になったら2〜3時間眠っていた。
その後、食事を摂る。最初にかじったミニトマトの味わいが口中に広がる感覚。色のない景色に水彩絵の具を垂らしたような、そんな感覚だ。
感動しながらトマト、麻婆豆腐を食べ、再び眠る。気づくと、娘が保育園から帰宅していた。娘が絵本を読め、と私の胸元に絵本を叩きつけてくるが、適当にかわして再び睡眠へ。
鎮静剤の影響でひたすら眠いし、何もやる気が起きない。
細切れの夢を何度も見て、これが現実なのか夢なのかわからない状況にもなる。
鎮静剤というのはなかなか強力なのだな、と思いながらシャワーを浴びて、再び眠る。ひたすら眠る。どれぐらい寝たのか分からないが、ひたすら寝た。
翌日6時代に起き、鎮静剤の影響がなくなっていることに気づく。
思考もしっかりしているし、今日やるべきことに対してのモチベーションが湧いていることをしっかりと感じる。
たくさん寝ていたからか体の節々がきしんでいるような感覚を覚えたが、人間ドックは無事に終えたのだ、という達成感が体の隅々まで広がっている。
人間ドックの検査結果は現在のところ中間報告のみで、正式な検査結果は後日郵送で届く予定だ。
検査結果はどうあれ、とりあえず無事に検査を終えることができてホッとしている。
私ももう若くないので、体の状態はちゃんと把握しておきたい。
もし同じようなことを考えている人がいたら、このタイミングで人間ドックを受診されてみてはどうだろうか?
最初は怖かったが、いざやってみると、達成感はかなりあるものだった。