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【動画編集効率化】Final Cut Proを最低限使いこなすための備忘録

私は普段Final Cut Proを用いて動画作成を実施しているが、もうすこし作業効率を上げたいと思い、最近少し調べていた。
今回実際に調べてみて、自身のFinal Cut Pro環境に適用した内容をまとめたのがこのポストとなる。
(この後に書くが「適用した内容をまとめた」といっても以下に記載した動画の内容を参考にしたに過ぎない。最初は色々と取り入れるよりも誰かのマネをするにとどめておいたほうが、焦点が定まって良いと思ったからだ)

主に自分用のまとめとなるが、Final Cut Proで動画作成を行っている人で、より効率的に作業したいと考えている人には有益なものになるかもしれない。

目次

参考にした動画

なお、今回の内容をまとめるにあたって参考にさせていただいた動画は以下となる。 今回書く内容について、より詳細な内容・解説を知りたいと思った方はぜひそちらも参照してみてほしい。
(参考にするにあたって様々な情報を仕入れるよりは、まずは誰かのTIPSだけを参考にして、そこから広げていくほうがより効率的に作業効率化を図れるのではないか?と思い、まずは下記の動画のみを参考にさせていただくことにした)

www.youtube.com

というわけで、Final Cut Pro環境に適用した内容をいかにまとめる。

ショートカット

Final Cut Proのショートカットを見直すことにした。
参考にしたYouTube動画内の設定をほぼほぼ、そのまま反映させている。
(私はズームインとズームアウトを逆にした)

機能 対応するキーバインド
1 ズームアウト
2 ズームイン
Q トリム開始
W ブレード
E トリム終了

以下のようにショートカット内容をドラッグ・アンド・ドロップでキーに持っていくとそれだけで設定できるようになるらしい

このショートカットキーだが、かなり良い。
何よりキーボードを一つ押すだけでサクサクと作業を進められる感じが、かなり作業効率化アップが図れている印象がある。
(ショートカットは Command + なにか とか option + なにか のほうが良いかもしれないと最初は考えていたが、一つのキーボードを押すだけで処理を行えるのはかなり快適だということに気づいた。動画編集はエディターでコードを書くのとは違い、常に全ての英文字が打てる状況でないといけないわけではないので、こういう一文字だけのショートカットというのはかなり良いと思った)

ちなみに以下のようにマウスでも設定はしていたが、キーボードショートカットで設定して手をあまりキーボードから離さずに作業できたほうが良いかと思い、設定した。

shinshin86.hateblo.jp

テロップはプラグインを購入するのが手っ取り早い

テロップなどの文字入れは、作成した動画のスタイルにもよるが、プラグインを購入してしまうのが手っ取り早いことを知った。
たしかにいろいろな動画を見ていて、このテロップのアニメーション作るの大変そうだな、、と思うものを見かけるが全員が全員自作しているわけではなく、プラグインを利用しているということを知った。
餅は餅屋ということか。

たしかにアプリケーション開発などをしていると様々なライブラリを組み合わせて機能を作り上げる場面も多々あるし、そういうのと同じようなものなのだろう。

というわけで、motion VFXというところで以下のプラグインを購入した。

www.motionvfx.com

www.motionvfx.com

www.motionvfx.com

テロップ作業などは更にPasteを導入して効率化を図る

テロップ作業についてはまだ作業の効率化が図れる。

動画作成において、ある程度共通して利用するようなものはクリップボードアプリにコピーしてその中から使いまわしていくのが良いようだ。

おすすめされていたアプリが以下。

Paste - Clipboard Manager

Paste - Clipboard Manager

  • Paste Team
  • 仕事効率化
  • 無料
apps.apple.com

これは有料アプリだが、14日間の無料体験ができる。
無料体験を開始してまだ数時間といったところだが、サブスク購入しようとすぐに決めた。

このアプリを入れて初期設定を済ますと(と言ってもすぐに終わる。)、Command + C でコピーするとPaste内にどんどんコピー履歴が溜まっていく。

そしてデフォルトだと Shift + Command + V でPasteを表示して今までコピーした履歴が確認できる。
その履歴を選択、または数字キーなど対応するショートカットキーで入力することで、即座にペーストできる。
そしてこのPasteにはFinal Cut Pro上のテロップなどもコピーして残しておける。

そのためよく利用するテロップなどはこちらに残しておけば、Shift + Command + V ですぐに使いたいテロップを貼り付けて作業を進められる。

これは便利だ。なお、Pasteではフォルダ管理もできるようで、上のキャプチャにもあるが、私はFinal Cut Pro用のフォルダを作成し、そちらにFinal Cut Pro用のコピー履歴は格納して利用していくつもり。

フォルダへの格納はドラッグ・アンド・ドロップで移動できるようで直感的な点も良い。

またフォルダ間の移動は Command + @ で左、 Command + [ で右、といった形で移動できるので、キーボード内で全て完結できるようになっている。

Pasteでは1Passwordなどのデータもコピーされないのか?

こういうコピペ系アプリを利用する際にパスワードなども履歴として保存されないかが心配になる方もいるかと思うが(私もその一人)、Pasteでは環境設定から以下のように設定できるので、1Passwordなどのパスワード管理アプリを利用されている方は設定しておくのをお忘れなきよう。

なお、私の場合は基本的にFinal Cut Proの作業効率化のために導入した経緯から、他のアプリ、例えばコードを書くときのエディターなども除外している。

Pasteが動いている限り、除外されていないアプリ上でのコピー操作はすべてこちらにも溜まっていくので、そういうのが煩わしい方は除外設定をしておいたほうが良いだろう。
(除外、ではなく、このアプリだけ許可する、みたいな設定もできれば嬉しいのだけど)

音量の調節について

上の動画では説明されていないが動画編集をしていて、とある箇所の音量だけ調節したいというケースはよくある。
そのような場合は Option + クリック を音の波形エリアに対して行うことで、起点?ポイント?(正式な呼び方がわからない)を作成することができる。

これを複数作成することでその部分だけ音量を上げるような事が可能。
(テキストだと説明しにくいが、まあ、実際にやってみればここらへんは分かるかと思う)

こんな感じで一部分の音量のみ上げることが出来る

人物などへのモザイクの自動追尾について

自動追尾に便利なセンサーエフェクト

こちらも上の動画では説明されていない事柄になるが、Final Cut Proではエフェクトのセンサーを用いることで人物など特定のオブジェクトへのモザイクを自動追尾させることが出来る。

このモザイクの自動追尾について私はまだ色々と理解できているわけではないが、少しばかり触ってみて色々と突き詰めてみると時間がかなり溶けそうだということが分かったので、ひとまず簡単に人物へのモザイク自動追尾を行う方法についてだけ書き残しておく。

モザイクの自動追尾を簡単に行う方法

  1. 追尾させたいオブジェクト(人物など)を表示させた状態で、エフェクトからセンサーを呼び出す(検索欄にセンサーと入れる)
  2. センサーエフェクトを自動追尾させたいオブジェクトに直接ドラッグ・アンド・ドロップさせる
  3. ちなみにこのドラッグアンドドロップの際に、すでに対象を認識するような表示になる
  4. あとはプレビュー左上の解析ボタンを押す
  5. これで解析が完了するので、あとはモザイクが自動追尾することを確認する
  6. 自動追尾しているモザイクの範囲的な問題でうまく隠せない場合は AmountRadius の値をいじっていくと良い感じに隠れる

このやり方でだいたいの自動追尾は可能だが、対象のオブジェクトが画面端に切れる瞬間などに認識がなくなる時がある。
(ちなみにこの場合でもトラッカー自体は認識しているようだが、モザイクが切れてしまう。ここは解決するための何かしらの方法がありそうではある)

こういう場合はモザイクが切れる瞬間をそのまま切ってしまってうまく編集したりなどで現在は対応している。
これがなんだかんだで一番時間をかけずに済む方法だったりする。 あとはモザイクが切れる瞬間のみ、別途ピクセル化のモザイクでうまく隠していくのも一つの解決策となる。

まあ、ここらへんは試行錯誤の段階なので、今のところは上記のようなやり方が自身の最適解となっている。

まとめ

これだけの設定で普段の動画制作の作業時間がだいぶ削れた。

参考にしていた動画内でも言及されていたように、動画編集で最も時間のかかる作業の中に 動画のカットテロップの挿入 がある。
今回の環境カスタマイズではこれらの作業効率化に焦点があたっており、実際これは良い結果をもたらしている。

シンプルでやることは少ないものの、効果はかなり大きいので、来年はこれを基本としてどんどん作業効率化を図っていきたいところだ。