Taylor SwiftのLoverを聴いてみた、その1
Taylor Swiftの新作 "Lover"
music.apple.comたまたまApple Musicにて目についたので今日聴いてみました。
なんとなく聴いてみたという感じで聴き始めましたが、全体的に多幸感に包まれた感じのアルバムで、とても良いアルバムだなと思ったので一言ずつ感想を書いてみることにしました。
テイラーについては、有名な曲は一応網羅しているつもりですが、彼女のことを深く知っているわけでもなんでもなく、ただの1リスナーとして率直な意見を備忘録がてら書いている形となります。
というわけで曲ごとに書いていきます。
I Forgot That You Existed
まずは1曲目の I Forgot That You Existed
が多幸感に溢れた曲調ですごく良かった。
しかも力みが全くなく、ゆるく多幸感に包まれていて、南国のリゾート地でカクテル片手に夕焼けを楽しめるような余裕がある。
無理に意気込みことなく、サクッと書き始めてそのまま出来上がってしまった感のある軽さが、これまた良い。
Cruel Summer
ちょっとパワフルめなパワーバラードという感じ。
Autotuneをかましたコーラスや、声を張り上げる箇所のメロディラインといい、良くも悪くもUS産ヒットソング的なマッチョイズムを感じる。が、実際にこの曲がマッチョなのかどうかはわからない。
力強い女性を彷彿とさせるようなパワフルさが感じるが、こういうのをここ最近のUSは求めているような気が映画や音楽から感じるのだが、実際どうなのだろう?
などと、色々書いてしまったが、基本的にはしつこすぎないアレンジに、メロディも良いので結構聴ける。
Lover
少し寂しさを感じられる曲調だが、これもどちらかという多幸感に包まれている。
メロディアスでいて、少し哀愁も漂う感じは私にエルトン・ジョンを彷彿とさせた。
誰だ?テイラーとエルトンをくっつけるやつは!?なんて怒らないでほしい。
でも、どこか60Sを感じさせるようなメロディーがあるのは確かだ。そしてこのメロディは様々な年代に受けそうにも思える。20年後に聴いても古臭さを感じさせないのではないだろうか?
リバーブが深めに聴いたサウンドも多幸感を感じさせるのに、一役買っている。
The Man
一気にエレクトロニックになってきました。
音数少なめでかっこよい感じ。
前作はDubStepな重い空気が漂っていたが、それよりはもうちょっと明るめなイメージ。低音のベースはそこまで聴いておらず、メロディーもきっちりとある。
サビ部分の声のアンサンブルも、効率的にコーラスが入り、飽きない、絶妙なバランスを作っている。
こういうところにクオリティの高さを感じた。
The Archer
壮大さと静寂さが交じるエレクトリックバラード。
鼓動が早まるように鳴り響くリズムマシン(808系)の4つ打ちが、ハルカミライに語りかける未来のイメージを花開かせる。
(歌詞全くわからないで聴いているので、まあ、適当です)
ライブの1曲めとかにこういう曲で始まっても、すげー鳥肌モンだ。こちらもメロディもグッド。
ここまで聴いていて思ったのだけど、どの曲も3分前後で収められているので、飽きずに聴けている。
3分ぐらいに留めるのは今も昔のポップソングの鉄則だと個人的に強く思う。
I Think He Knows
小気味よいエレクトリックミディアムダンスチューン。
スカスカな音像にハマるメロディックなヴォーカルが、ちょうどよいスケールの曲で、佳作といった感じの出来。
スケールの大きな曲の次の曲は、こういうのでいいんだよ...と思わず孤独のグルメの井之頭五郎さんばりにつぶやいてしまう。
長くなってきたので、続きはまた別の機会に
ちなみに、ちょっとこのアルバム、全体的にアニマル・コレクティヴに通ずるようなサイケデリックポップ感を感じる気もするのだが、誰か同意してくれる人はいないだろうか?